還暦祝い、江戸時代に始まり、現代まで受け継がれてきた、風習です。 数え年61歳(満60歳)のお祝いに、何を贈ったらよいでしょうか。 還暦祝のプレゼントを見ていきます。
暦は、60年で一巡りします。 還暦(かんれき)とは、生まれた年の干支に60年目で還る事から言われる言葉です。 従って、数え年61歳(満60歳)を称して還暦と呼びます。 江戸時代頃から、この還暦をお祝いする風習が一般化して来ました。
還暦祝とは、「再び生まれた年の干支に還る」事を慶び、お祝いする事です。 江戸時代から伝わる風習で、数え年61歳 の時に行います。 数え年とは、その年の1月1日を数え始めとしますので、その年のお誕生日が来るまでは、満年齢に2歳を足し、誕生日を過ぎたら、満年齢に1歳を足します。 従って、その年の1月1日から12月31日までに満60歳になる人全てが対象です。
還暦祝いの贈り物として、日本では、赤いちゃんちゃんこを贈る風習があります。 ちゃんちゅんこでは無く、赤い頭巾を贈る場合もあります。 古来、魔除けの意味で、赤い産着を赤ん坊に着せる慣わしがありました。 「再び生まれた時に帰る」と言う意味で、赤いちゃんちゃんこを贈る様になったのです。
かつて、日本人の平均寿命が短かった頃、還暦まで生きる事は、大変めでたい事でした。 現代では、珍しい事ではなく、60歳では、まだまだ若いと思っている方も多く、取り立ててお祝い等いらないと言う人も多くなっています。 さすがに、赤いちゃんちゃんこはあまり着なくなりましたが、人生の節目として、パーティーをしたり、何かプレゼントをしたりと、還暦を祝っている人は多くいます。
還暦祝いの贈り物、結構悩んでしまうかも知れません。 結構多いのが、赤いちゃんちゃんこの変わりに、赤い衣服を贈る事です。 赤い色は、魔除けの意味合いもあり、縁起のいい物です。 デザインがよければ、赤い衣服は、結構若々しく見え、喜ばれるかも知れません。