燃油(原油)サーチャージャーとは、航空運賃などとは別に、石油代金(燃料代)の上昇に伴って付加される、特別料金です。 燃油(原油)サーチャージャーについて、分かり易く解説します。
通常、ツアー料金には、この燃油サーチャージャーは、含まれていません。 せっかく、安いツアーに申し込んだつもりが、最終的には高額になり、ショックを受ける事が在ります。 ところが、日本に来る欧米や中国の観光客は、この燃油サーチャージャーをほとんど意識しないか、その存在すら知りません。 それは、ツアー代金に燃油サーチャージャーが含まれているからです。 日本の旅行社でも、これに習って、ツアー料金に含める所も出てきました。 しかし、ツアー料金が高額になり、余計販売しにくくなる事もあり、旅行会社全体には、波及していません。
燃油サーチャージヤーとは、昨今の原油代金の上昇に伴って、にわかに注目を集める様になって来ました。 本来の航空運賃等とは別に、石油代金の上昇分を補填する意味で課せられています。
燃油サーチャージャーは、石油代金の高騰によりそれを補填する為に課せられています。 したがって、外航船の料金にも課せられます。 現に釜山航路の船にも掛かっています。 しかし、注目を集めるのは、やはり航空運賃でしょう。 安いツアーなど、ツアー代金の半額程が、別途燃油サーチャージャーとしてとられます。
例えば、ヨーロッパへ180,000円のツアーがあったとします。 今までも、空港利用料など、別途に取られていた料金は在りますが、それ程、気になる額ではありませんでした。 しかし現在では、燃油サーチャージャーとして、80,000円〜90,000円ほどが別途取られるのです。 これでは、旅行もしにくくなります。
燃油サーチャージャーは、もちろん行く先によって、料金は違ってきます。 近距離のアジアより、ヨーロッパの方が高く、中南米になると更に高くなります。 これは、石油代金の補填と言う趣旨からも理解できます。 しかし、ここで注意が必要なのは、航空会社によっても料金が違っています。 日本から同じ国に言っても、航空会社によって1〜2万円違ってきます。
燃油サーチャージャーは、4ヵ月に1回見直しされます。 この制度は、石油価格が一定水準に下がるまで、利用者に等しく負担してもらう為の物です。 したがって、過去4ヶ月間に石油代金が下がれば、燃油サーチャージャーは下がります。 しかし、少しでも上がれば下がる事はありません。
この燃油サーチャージャーの料金は、航空券が、発券された日の料金が適用されます。
したがって、4ヵ月に1度の見直しの日が9月1日だとすれば、8月31日発券の航空券は、出発日が9月以降であっても、前の料金が適用されます。
したがって、見直し日から料金が上がる場合は、早めに航空券を購入しておく事が必要です。
新料金は、ある程度近くなれば、旅行会社で分かります。