とうもろこしの栄養とその効用、栄養をのがさず、おいしく食べる為の料理方法と、とうもろこしの輸出国・輸入国の現状もご案内致します。
とうもろこしは、日本では、完熟する前の未熟な時期に、野菜として食べます。
しかし、中南米等では、完熟してから種を工業用飼料として利用しています。
最近注目されている、自動車燃料などのバイオエタノール等がそれにあたります。
とうもろこしの語源は、中国の古い国名「唐」と「唐土(もろこし)」から伝来の食べ物が合わさって出来たと言われています。
とうもろこし(トウモロコシ・玉蜀黍)はイネ科の一年生の植物です。 中南米を中心に世界中で栽培されています。 近年食用としてだけでなく、デンプンや油の供給源として注目を浴びています。
世界中で年間六億トンの生産量があり、その40%がアメリカ合衆国です。 輸出面でも世界最大の輸出国であり、全世界の輸出に占める割合は、6割に達しています。 それでは、世界最大の輸入国は何処でしょうか。 その答えは、日本です。 日本は年間1600万トンのとうもろこしを輸入し、その輸入量の9割をアメリカ合衆国に依存しています。 この輸入量は米の生産量の2倍に当たります。 日本で生産される、とうもろこしのはほとんどが食料用に当てられ、輸入量の75%は家畜の飼料用となり、残りが食料用及びデンプン(コンスターチ)・サラダ油などの油となります。 アメリカのとうもろこしの出来不出来が世界中に影響を与え、特に日本は致命的な打撃をこうむる事も在りうるのです。
とうもろこしの旬は6月上旬から7月です。 とうもろこしは、収穫後一日で鮮度が落ち、風味や栄養価が失われ半分ほどになってしまいます。 したがって、とうもろこしを料理するには、購入後出きるだけ早く調理し、皮は直前にむくのがポイントです。 とうもろこしの種類は数千種類ありますが食用は、スイートコーンの一種類だけです。 料理方法としては、蒸すかゆでるのが主流です。 ⇒とうもろこしを蒸す場合は、皮を一枚だけつけ、5分程強火で蒸します。 ⇒とうもろこしをゆでる場合は、たっぷり目のお湯に、とうもろこしを入れ、少量の塩を入れ、3分前後ゆでます。その時、とうもろこしに2枚から3枚皮をつけた状態でゆでるとより良いようです。 ⇒とうもろこしの他の調理法としては、バーベキューの時の様に焼いて食べるのも良いでしょう。 その場合、コンロ等で皮のついたまま焼き、 皮に充分焼き目の付いたところで皮をむき、とうもろこしに醤油をつけ更に焦げ目が付くまで焼きます。 香ばしい香りがして、とうもろこしの食べ方としては、一番かも知れません。
とうもろこしの栄養素は、糖質が主で、他にたんぱく質、脂質、ビタミンB1・B2・C、カリュウム、マグネシュウム、植物繊維等で栄養が非常に豊富です。 植物繊維は、便秘に効果があります。 リノール酸は、動脈硬化の予防に効果があります。 とうもろこしは高エネルギー食でもあるので、夏バテの予防や疲労回復にも効果があります。 とうもろこしの栄養素は、胚芽部分にあるので、実をとる時は、必ず手で取るようにして下さい。 包丁などで取ると肝心の栄養素の入った部分を残してしまう恐れがあります。 。